Hachi Note

Enjoy your Tokyo life.

京都・恵文社一乗寺店でまだ見ぬ本と出会う

 

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先日・・・といってもお盆のことなので2か月ほど前だけど、帰省がてらまた京都に行った(今年3度目)。
今回は本屋めぐりをしようと思って、有名な恵文社一乗寺店に行ってきた。

 2010年には、イギリスのガーディアン紙が選ぶ「世界で一番美しい本屋10」に日本で唯一ランクイン。今では、世界中から本好きが集まる読書家の聖地となりました。」

とのこと。でも一乗寺って・・・行ったことねえ~。祇園四条から普段ほとんど乗らない京阪電鉄に乗って、更にまったくと言っていいほど乗らない叡山電鉄に乗り換えないといけないのか。だる。と思っていたので行かないつもりだったのだが、時間と体力が意外とあったのでふらりと訪ねてみることにした。
 
結論から言うと、すばらしかった。やっぱり京都、すごいいいいい・・・・・・。
 
一乗寺は京都の中心部から結構離れていて、鴨川デルタから更に北東に位置する。鴨川デルタより北に行ったのは初めてだった。恵文社の近くは静かな住宅街となっている。
 
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こちらがお店。おしゃれだけど木の温かみのある素朴な感じ。少しおとぎの国みたいな。店内やお店のコンセプトについては上の記事が丁寧に書いてくれているので、付け加えたいことはあまりない。ジャンルが特別絞られているわけではないけど、大型書店であまり目に付かないようなアートやライフスタイル関連の本が多かったように思う。あとはマイナーな作家を特集したコーナーがあったり、たとえば「京都」のように特定のテーマに基づいて本が集められたスペースもあった。へー、こんな世界があるのね、的な発見があって面白かった。ビジネス書や実用書はなかったように思う(たぶん)。
 

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こちら4点お買い上げ、トータル5000円ほど。お店で見かけて、ぱらぱらめくり、面白そうだと思ったので直感的に買った。非常に古典的で、正統派の本の買い方。
 
・I’m so happy to be here.(きくちゆみこ)
・愛を、まぬがれることはどうやらできないみたいだ(きくちゆみこ)
・ときどき、京都人(永江 朗、徳間書店
・&Premium特別編集 京都、街歩きガイド。 (マガジンハウスムック)
 
I’m so happy to be here.(きくちゆみこ)
きくちゆみこさんはあまり有名な人ではないようなのだが、写真付き詩集(または詩付き写真集)のI’m so happy to be here.中のある文章に痺れたのでその瞬間、恋に落ちてしまった。
 
あなたはきょう、わたしがいちばん最初に出会う人。
あなたがわたしの一日をつくる。
あなたこそが一日なのだ。
あなたが。
人のからだにはどこかしら、心動かされるものがある。からだだけで、じゅうぶんだと思う。迷いなく交互に出される脚、さっと腕まくりする早さ、ほとんど頭を動かすことなくじっと前を見すえる表情。ひそかな呼吸も手のふるえも、どれもその人にしかないタイミングで、生まれつきもった固有のリズムで、その人だけのやり方で時間が進んでいくのがわかる。おなじものだと思っていた時間がことなる流れをもつことに気づく
 
ほんのささやかな一瞬に永遠を見出そうとする(が、忘れてしまう)ところが自分と似てるかも、と思った。身も蓋もない言い方をすると、人がさーっと流すことに対していちいち大げさってこと。
 
・愛を、まぬがれることはどうやらできないみたいだ(きくちゆみこ)
こちらはきくちさんがまだ言葉を話す前の愛娘のオンちゃんに残すことを目的として編集された、過去の日記や文章集。アメリカに留学されていたこともあって西海岸・グローバルな香りが漂いオシャレな感じ。実社会の影のないきれいな世界。
 
・ときどき、京都人。
東京と京都の両方に家を持ち、二都を行き来しながら暮らしている作家のエッセイ。うらやましい生活!実家が京都に近いので何度も京都に行っているのだけど、知らなかったことがたくさん書かれてあって面白かった。「うだつ」とは何かとか、「きずし」とは何かとか、通りの名前を覚える数え歌とか。
 
きずし
 
・&Premium特別編集 京都、街歩きガイド。 (マガジンハウスムック)
ほんと&Premiumって面白い特集組むよなーと思う。ついつい買ってしまう。これは2015年に出版されたものなので情報は若干古いけど、ま、古い街だから、問題ないだろう(適当)。「本屋巡り」「お花見」「路地」といったテーマ別にお店や名所がピックアップされているのがいい。あと、誠光社の堀部篤史氏のコラムが簡潔なのに読み応えがあった。さすがベテラン書店員さん。
 
東京にもこんなに広々していて洗練された本屋さんがあったらいいのになー、と思う。神保町にもなかなかない・・・。ネットで調べたり大型書店に行くのとはまったく違う本との出会い方ができるのがいい。ここに行ったらなんか面白いものがありそう、っていうワクワク感がある。今度京都に行ったらまた訪れたい場所。